今日は木蓮で使用する塗料のお話。
普段器や皿食器関連には漆を、家具関連には食用の胡桃油を使用します。
本当はぜ~んぶ漆ぬりたい。
そうもいかないのでホコリや傷から守ってくれる胡桃油を家具には使います。
ウレタン塗装やガラスコーティングといった塗料は頑強な『塗膜』をつくってくれるがどうしても木が呼吸できなくなってしまうので本来の質感は失われてしまう。さらに傷の補修が大変な手間となる。
食用油での塗装は塗膜を作らずに木が呼吸できる状態でコーティングしてくれるが、膜があるわけではないので傷はつきやすい。
コーヒーなどこぼすとその部分は少しシミになる。
しかし本来木の家具というのはその使い込んでいって将来アンティーク家具のようになってくれるのを僕は期待する。
まあどちらもいいとこもあれば悪いとこもあるって話。
先日ご注文いただいた楢(ナラ材)スタッキングスツールの塗りで胡桃油をご紹介。
塗る前
塗った後
十分位すると一度染み込んだ油が吸いきれない分を吐き出すのできれいにふき取ってあげる。
お化粧完了。長く使用してもらえますように。
【木工房 木蓮】
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